だし入り味噌にだしはいらない?おすすめ商品とレシピのご紹介

日本の伝統的な発酵調味料である「味噌」は、古くから日本人の食生活を支え、日本食にはなくてはならない存在です。

日本の食卓におなじみの味噌汁ですが、「だしは入れるのが当たり前。」という意見がある一方で、「だしはいらない。」という意見もあります。

だし入り味噌なら味噌にだしが入っているので、だしはいらないとされています。

ただ、だし入り味噌を使う場合でもだしを入れているという意見も多く聞かれました。

今回の記事では、だし入り味噌は本当にだしがいらないのか、世間の声も交えながらご紹介していきたいと思います。

目次

だし入り味噌にだしがいらない理由

だし入り味噌とは、味噌にカツオや昆布などのだしが入っているものを言います。

味噌汁を作る時だしをとる手間がかからないため、発売から40年経った今でも根強い人気があります。

だし入り味噌って本当にだしはいらないの?

だし入り味噌なら味噌にだしが入っているので、だしはいらないとされており、だしをとる難しさやわずらわしさを解消してくれますよ。

ただ、だし入り味噌に入っているだしでは味気ないので、自分でだしを入れていると言う意見もありました。

本当に、だし入り味噌にだしはいらないのでしょうか?

マルコメ株式会社のホームページを見てみると、だし入り味噌にはだしが入っているので、だしを入れる必要はないと書かれています。

マルコメ公式サイト

ただ、だし入り味噌だけでは味気ないので、味噌汁などを作る時にはだしを入れているという意見が多く見られました。

ダシ入り味噌は「ほんだし」とか入れなくてもいいですか? 入れないほうがいいですか?

YAHOO!知恵袋

この質問の答えにも、「だし入り味噌にもだしは入れている」という回答がほとんどでした。

私もだし入り味噌を使っていた時は、だし入り味噌だけでは味気なく感じたので、だしを入れていました。

だし入り味噌にだしはいらないとわかっていても、だしを入れている人が多いのが現状のようです。

だし入り味噌おすすめ4選

スーパーなどでもよく見かけるだし入り味噌。いろんなメーカーから発売されていて、メーカーによって味が異なっています。

「種類がたくさんあって、どのだし入り味噌がいいのかわからない…。」
「一人暮らしなので、だし入り味噌がなかなか減らない…。」

そんな悩みを抱えていませんか?あなたが抱えている悩みを解消すべく、だし入り味噌のおすすめ商品を種類別に紹介していきますね。

  • マルコメ 料亭の味
  • ちくま こぶだしみそ(白)
  • ハナマルキ 金パウチ
  • マルサンアイ マルサン だし香るみそあわせ

以前から気になっていたけど、まだ使ったことがない…という場合も必見ですよ!

マルコメ 料亭の味

だしを取らずに手軽に味噌汁作りを!をコンセプトに開発され、1982年に発売が開始されたロングセラー商品です。

赤味噌がベースで、だしはかつおだしと昆布だしがブレンドされています。濃厚なコクとうま味が特徴のだし入り味噌です。

どんな具材にもよく合い、リーズナブルな価格で手軽に購入できますよ。

ちくま こぶだしみそ(白)

創業元禄元年の歴史ある東京の老舗(しにせ)、「ちくま」の看板商品です。

一度味わったら、他の味噌は使えないという人が続出しています。

白みその他に赤味噌もあるので、お好みで選んでみて下さいね。

ハナマルキ 金パウチ

大容量で、なかなか使いきれないという単身世帯の方や少人数世帯におすすめのだし入り味噌です。

だしは、枕崎産のかつお節と北海道産利尻昆布を使用されており、強いうまみが特徴の商品です。

容器は計量しやすいスパウト付パウチなので、スプーンなども不要。

柔らかめに仕上げてある味噌なので、容器からだしやすく、手を汚さずに使いたい分だけ出せる形状になっています。1杯分の味噌汁を作る時にも便利ですよ。

マルサンアイ マルサン だし香るみそあわせ

使いやすい液状タイプのだし入り味噌です。液状なので、すぐに溶けます。

美味しさをそのまま保つための鮮度保持ボトルになっており、90日間常温保存ができるのも魅力です。

新開発された液切れ良好キャップで片手で使えるように改良されており、使いにくさを解消した、画期的な商品となっています。

常温保存ができるので、キャンプなどにも持っていけそうですね。

タイプ別にだし入り味噌おすすめ商品を4つご紹介しました。

一度開封したら、味噌は冷蔵庫に入れて保管するのが当たり前になっていたので、常温保存ができるのは画期的ですね。

私が以前使用していただし入り味噌は、地元のメーカーが販売しているものを使っていました。

その商品は、私の母がよく使っていただし入り味噌だったので、食べ慣れていたこともあり、よく買っていました。

自分好みのだし入り味噌がわからない…という場合には、食べ慣れただし入り味噌を使ってみるのもいいかもしれません。

だし入り味噌を使ったレシピ

だし入り味噌は、料理を作る時にも大変重宝します。

今回は、だし入り味噌を使ったレシピを3つご紹介していきます。

  • 鮭のちゃんちゃん焼き
  • きんぴらごぼう
  • 豚肉の味噌つけ焼き

短時間で調理できるものばかりなので、是非作ってみて下さいね。

鮭のちゃんちゃん焼き

鮭のちゃんちゃん焼き

【材料(2人分)】
鮭(切り身 )4切れ
キャベツ 200g
にんじん 50g
玉ねぎ 1/4個
A だし入り味噌 大さじ3 
A みりん 大さじ1
A 料理酒 大さじ1
A 水 大さじ1
サラダ油 大さじ1

【作り方】
1.キャベツ、にんじん、玉ねぎを1口大にカットする。
2.フライパンにサラダ油をしき、1をしんなりするまで炒める。
3.2の上に鮭をのせAをよく混ぜ、回しかける。
4.ふたをして蒸し焼きにする。
5.鮭に火が通ったら完成。

きんぴらごぼう

きんぴらごぼう

【材料(2人分)】
ごぼう 180g
にんじん 40g
A だし入り味噌 大さじ1
A 料理酒 大さじ1
A みりん 大さじ1
ごま油 小さじ1
白いりごま 少々

【作り方】
1.ごぼうはささがき、にんじんは千切りする。
2.フライパンにごま油を入れ、加熱し、1を炒める。
3.2にAを入れ、水分を飛ばしてから炒める。
4.3をお皿に盛り、お好みでごまをかける。

豚肉の味噌つけ焼き

豚肉の味噌つけ焼き

【材料(2人分)】
豚ロース肉 200g(4枚)
A だし入り味噌 大さじ1と1/2
A 料理酒 大さじ1
A はちみつ 大さじ1
A にんにく 3g
たかの爪 少々
サラダ油 大さじ1

【作り方】
1.豚ロース肉の筋を切る。
2.Aを合わせ、よく混ぜる。
3.1に2をまんべんなく塗り、冷蔵庫で30分ほど置く。
4.フライパンにサラダ油をしき、3を両面焼く。

だし入り味噌を使ったレシピを3つご紹介しました。

料理にだし入り味噌を加えるだけで、コクが出ておいしくなりますよ。

だし入り味噌にはだしも入っているので、だしをとる手間が省けて時短になります。

きんぴらごぼうにだし入り味噌を入れるという発想がなかったので、今度だし入り味噌を入れて作ってみようと思います。

あなたも是非、今回ご紹介したレシピを参考にだし入り味噌を使った料理を加えてみて下さいね。

だし入り味噌が開発されたきっかけ

だし入り味噌が開発されたルートを探ってみると、マルコメ株式会社の記事が目に飛び込んできました。

マルコメ株式会社と言えば、だし入り味噌「料亭の味」で有名ですよね。

だし入り味噌の開発に取り組むきっかけとなったのは、お客様からのクレームの電話だったそうです。

内容は、「おたくの味噌で作った味噌汁がおいしくない。」とのこと。

よくよく話を聞いてみると、そのお客様はだしを取っておらず、味噌をお湯で溶いただけだということが判明。

1980年当時は、働く女性(共働き世帯)が増え、調理に時間をかけられない人が増えていたのです。

このクレームをきっかけに、「だしを取るのがめんどうなのであれば、味噌の中に入れてみてはどうか?」という発想が生まれたそうです。

クレームをヒントに開発が始まった、だし入り味噌「料亭の味」は1982年に発売されました。

まったく新しいだし入り味噌「料亭の味」は人気を集め、現在まで続くロングセラー商品になっています。

だし入り味噌の種類と使い方

だし入り味噌の種類は「ノーマルタイプ」と「液体タイプ」の2つに分けられています。

ノーマルタイプ

味噌にだしが入っているものは、ノーマルタイプと呼ばれています。

味噌汁を作る時は、だしを取らずに味噌を溶かすだけでいいので、とても便利です。

味噌汁以外にも味噌ダレや田楽味噌、味噌炒め、肉味噌にも使うことができますよ。

液体タイプ

液体タイプは、ノーマルタイプに比べ味噌を溶かす作業がいらないのが特徴です。

フタを開けて液体味噌を入れるだけなので、とにかく簡単で時短になります。

1杯分の味噌汁を作る時にも、気軽に使うことができますよ。

液体タイプもノーマルタイプ同様、炒め物やパスタ、炊き込みご飯などに使うことができます。

液体タイプなので、他の調味料や具材と混ざりやすいこともメリットの1つです。

だし入り味噌の製造方法

だし入り味噌と無添加味噌は、製法に違いがあります。

無添加味噌の作り方は、マルコメ公式サイトをご覧ください。

味噌を造る工程は、「製麹工程」と「熟成工程」に分かれています。

❶製麹工程…米や麦にこうじ菌をつけて発酵させてこうじを作る。
❷熟成工程…❶でできたこうじを蒸した大豆・塩・水と混ぜ合わせて熟成させる。

だし入り味噌は、味噌にかつおやこんぶのだし、酵母エキス、アミノ酸などを混ぜあわせた後、だしの風味を長持ちさせるために加熱殺菌処理が行われています。

一部の無添加味噌でも、加熱殺菌処理が行われているものがありますよ。

「味噌の医者殺し」と言われているほど味噌が体にいいと言われているのは、酵母菌が働いているためです。酵母菌がもたらす健康効果は以下の通りです。

  • 糖質の吸収を抑さえる
  • 免疫力を高める
  • 便秘を改善する
  • 疲労回復

しかし、だし入り味噌は酵母菌の働きを抑えて製造されています。

残念ながら酵母菌の働きを止めてしまっているだし入り味噌には、健康効果は期待できません。

だし入り味噌を作る工程は、マルコメ公式サイトをご覧ください。

だし入り味噌は、酵母の働きを止めることにより、味の品質や容器の膨張を防ぐ必要があるのです。

だし入り味噌と無添加味噌の違い

だし入り味噌は、味噌にだしが入っているので大変便利なことがわかりました。

しかし、本来味噌が作られる過程にはだしは入っていません。

だし入り味噌と無添加味噌に違いはあるのでしょうか?

だし入り味噌と無添加味噌の大きな違いは、使われている原材料にあります。

製法はほとんど同じですが、最後にだしの素となる調味料を加えていることが無添加味噌と大きく異なっている点です。

味噌は、大豆・こうじ・塩の3つがあれば作ることができ、米味噌・麦味噌・豆味噌などの味噌の種類は、こうじの種類によって決まります。

こうじ菌米こうじ麦こうじ豆こうじ
原材料米、大豆、塩麦、大豆、塩大豆、塩
種類米味噌(白味噌)麦味噌豆味噌
生産地長野県など中国・四国・九州地方中京地方

その一方で、だし入り味噌は味付けや品質を保つために添加物が加えられています。だし入り味噌に使われている添加物の一例は以下の通りです。

だし入り味噌に使われている添加物の一例

・調味料(アミノ酸など)→うまみ成分
・酒精(アルコール)→発酵防止
・酵母エキス→うまみ成分

・アミノ酸→主成分は「Ⅼ-グルタミン酸(うまみ成分)ナトリウム(塩分)」
グルタミン酸は、もともと昆布に含まれているうまみ成分ですが、現在はさとうきびやとうもろこしを発酵させたものが使われている。
・酵母エキス→ビール製造の過程で出る酵母の残りカスをエキスにして作られている。

だし入り味噌は、便利・簡単・安い・おいしいと良いことづくしですが、添加物がたくさん使われています。

アミノ酸や酵母エキスは人工的に作られた「うまみ成分」で毒性がないと言われていますが、この2つの添加物で味覚が鈍感になる可能性があると言われています。

味覚が鈍感になると、濃い味を好むようになり、塩分の摂りすぎにつながってしまうのです。

添加物が気になる場合には、無添加味噌を使うことをおすすめします。

無添加味噌の中でも麹が多く使われている味噌は値段は少し高めですが、麹の甘味でだしを入れなくてもおいしい味噌汁を作ることができますよ。

私は麹が多い味噌を使っていますが、以前使っていただし入り味噌に比べ、味噌の甘味を感じやすいように思います。

とはいえ、だし入り味噌は、だしをとる難しさやわずわしさを解消してくれる画期的な商品で、忙しい現代人の味方です。

さらに進化を続けているので、これからどんなだし入り味噌が発売されるのか楽しみです。

まとめ

  • だし入り味噌にだしはいらないよう開発された。
  • だし入り味噌にだしはいらないが、だしを加えている人もいる。
  • だし入り味噌と無添加味噌は、原材料と製法に違いがある。
  • だし入り味噌はだしが分解されるのを防ぐため、添加物が使われている。
  • だし入り味噌は酵母菌が働いていないため、健康効果は期待できない。
  • ライフスタイルや用途に合わせてだし入り味噌の形状や種類を選ぶとよい。
  • 液状タイプのだし入り味噌なら味噌を溶かす手間が省ける。
  • だし入り味噌を使った料理は、だしがいらないので時短になる。

簡単で便利な、だし入り味噌。だしはいらないので、手間が省けてこれからも重宝しそうです。

あなたも是非だし入り味噌を日々の生活に取り入れてみて下さいね。

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