平飼い卵のオーガニックでおすすめ商品をご紹介!安い卵は危険!?

最近、注目されつつある平飼い卵についてご存じですか?メディアで取り上げられる事もあり、スーパーでの取り扱いも増えてきましたね。

平飼い卵とは、地面に放し飼いにされた鶏の卵の事ですよ。

値段が高い分、新鮮で美味しいという印象があるかもしれません。また平飼い卵だと全てオーガニック(有機)でおすすめなのかなと思いませんか?
※オーガニック(有機)は、できる限り農薬や化学肥料を使用していない自然な栽培方法の事。

実は平飼い卵だからと言って、全てがオーガニックで安全なおすすめ商品でも無いのです

今回は平飼い卵の中でもオーガニックにこだわったおすすめ商品の紹介と、私がスーパーの安い卵を買わなくなった理由についてもご説明します。

目次

平飼い卵のオーガニックでおすすめなのはこれ!

平飼い卵が気になるけど近所のスーパーに売っていない、また、種類がいくつかあるけどどれを買えばいいのか分からない、オーガニックでおすすめも知りたい…

そんなあなたにご紹介します。自然派スーパーやネット通販などで購入出来る平飼い卵で、こだわりのオーガニックでおすすめ出来る商品のラインナップです。

飼育環境や飼料へのこだわりを公表しているところばかり!

リアルオーガニック卵(山梨県・黒富士農場)

山梨県の黒富士農場は、日本で初めて「有機JAS認証取得」したリアルオーガニック卵を販売しています。平飼い卵よりもさらに良い環境の放牧された鶏の卵です。

鶏たちの住む環境から食べ物、飲み物までオーガニックにこだわり抜いたおすすめ商品です。

山梨県のオーガニックファーム「黒富士農場」

(農林水産省のホームページでも紹介されていました。)

近くに販売しているスーパーがなくても、ホームページから電話やfaxで注文出来ます。また楽天やYahooショッピングではふるさと納税での販売もあります。

(Amazonは現時点で売り切れとなっていました。)

喜味の鶏子(きみのとりこ)(大阪府・タナカファーム)

こちらも飼育環境・飼料・水にとことんこだわっていて、着色料無しの自然な黄身の色をした有精卵です。

タナカファームの平飼い有精卵

ホームページからはもちろん、関西だけでなく関東方面の自然派スーパーなどでも取り扱っているようです。

たいようの幸せ卵(三重県・太陽食品)

三重の山奥の自然豊かな農場で飼育されている鶏の有精卵です。メス100羽の中にオス5羽を入れ、より自然に近い形での生産にこだわっています。

太陽食品の有精卵 しあわせ卵 6個入り

太陽食品のホームページや楽天市場からでも注文出来ます。

オーガニックエッグ(北海道・Farm Agricola ファームアグリコラ)

こちらも有機JAS認証を受けていて、着色料を一歳利用していないクリーム色の黄身が特徴です。

Farm Agricola ファームアグリコラのこだわり

ホームページの他には楽天などふるさと納税の食べ比べセットで販売されているようです。

これらの平飼い卵はスーパーの卵と比べて値段も倍以上します。

しかしニワトリ達の飼育環境やオーガニック飼料にもこだわっており、身体に取り入れる物としておすすめ出来ます。

平飼い卵のオーガニックは宅配でも購入出来る

通販だとどうしても送料が気になったり、スーパーと比べて手間がかかったりするのであまり気乗りしない…なんて事もありますよね。

最近では自然派にこだわった食材の宅配も充実しています。

平飼い卵で、よりオーガニックな卵を定期的に購入したい方には宅配も良い手段です。

私が実際に利用して良かった宅配サイトと、ネット上でも評判が良くて気になっているところをご紹介しますね。

オススメ宅配

これらの宅配サイトは、卵だけでなく一緒に安心な食材を調達するのにもおすすめです。

らでぃっしゅぼーや食べチョクは実はまだ利用した事が無かったのですが、ネット上でもとても評判が良かったのでおすすめにしています。

平飼い卵でオーガニックなものを宅配してくれる条件をしっかり満たしていました。

生協では私の家でも利用中のコープ自然派をご紹介しています。

しかし各地域に密着な生協もあると思うので、平飼い卵を選ぶ基準を次の章でご紹介しますね。

全てパーフェクトは無理でも、現状を知って購入することにはとても意味がありますし、またお使いの生協に声を届けてみる事も出来ます。

平飼い卵にオーガニックや飼料の表記が無ければ、それを求めている事を伝えてみましょう。

宅配に限らず、私は近所のスーパーに平飼い卵を入れて欲しいと意見をして、導入してもらった事もあります。

消費者の声はとても大切です。消費者の意識が変わる事が企業の意識を変える事にもつながりますよ。

平飼い卵が簡単に入手出来なくても諦めないでくださいね。

平飼い卵のオーガニックがなぜ安心で安全なのか

ではなぜ平飼い卵の中でもオーガニックが安心で安全なのか、またスーパーの安い卵がおすすめ出来ない理由を説明しますね。

有機JASやオーガニック表記がおすすめな訳

・ニワトリ達が自由に飼育されている可能性が高い

・飼料や飲み水にもこだわっている農家さんが多い

ニワトリ達が自由に飼育されている可能性が高い

平飼い卵は全てのニワトリ達が自由に伸び伸びと動き回っているのでは?と思いませんか。

ケージに入れられてなく、鶏舎内を自由に動く事が可能というだけで、1羽当たりの所有面積がたとえ狭くても平飼い卵と表記出来るのです。

密は病気の発生率が高く、やはり健康的とは言い難いですよね。

鶏舎内でいわゆる密状態でも、平飼い卵と表記出来るので、やはりホームページなどで実際の飼育状況を確認出来る農家さんをおすすめします。

特に「有機JAS」表記がある場合は、ニワトリ1羽の最低所有面積に対しても規定があるので、安心出来そうです。

また似たようなイメージですが「放牧」や「放し飼い」と表記されている卵について、ニワトリ達は屋外で半日以上を過ごす事が求められているので、より良い環境と言えそうです。

飼料や飲み水にもこだわっている農家さんが多い

いくら自由に飼育されていたとしても、食べ物がよく無ければ健康も維持しにくいです。

鶏も人間と同じです。遺伝子組み換え作物や農薬まみれの作物を与えられ続けるとどうなるか…。そしてそれは産んだ卵に影響しないなんて保証はありません。

平飼い卵の中でも、飼料もオーガニック(有機)にこだわりを公表しているところが、やはり安心といえるでしょう。

鶏を大事にしている農家さんを応援する事が自分や家族を大事にする事にもつながるの。

では一体、スーパーなどの一般的な安い卵とはどういう卵なのでしょうか?

私が、大量生産されている安い卵を買わなくなった理由を説明します。

安い卵の裏側

・ニワトリの飼育環境が劣悪である。

・ニワトリが食べている飼料が危険。

・ニワトリに薬剤が投与されている可能性がある。

ほとんどのニワトリが劣悪な飼育環境で育っている

「バタリーケージ飼育」をご存知でしょうか。ワイヤーで出来た狭いカゴの中にニワトリ達を一生閉じ込めて太陽の光を浴びさせる事もほとんどありません。

これは生産性を重視した飼育法で「工業型畜産」とも呼ばれ、低コストで大量生産出来ますが、その環境はとても劣悪(れつあく)です。

平飼い卵とは対照的で、一歩も歩けないようなぎゅうぎゅう詰めで、足元は冷たい金属網、寝るのも食べるのも糞をするのも全て同じ場所です。

本来にわとりは賢くて感情も豊かな動物です。畜産動物に生まれたからと言って痛みや苦しみを感じない訳ではないのです。

このような非人道的な飼育方法は世界ではどんどん禁止になっており、特にEUでは平飼いが当たり前になってきています。

しかし日本では動物福祉がまだまだ遅れており、9割以上のニワトリはバタリーケージで飼育されているのが現状なのです。

また、オスのヒヨコは卵を産まない為、生まれてすぐにシュレッダーにかけるなどして殺処分されるのが当たり前となっています。

これは安い卵に限った事ではないのですが、価格の優等生と言われる卵の裏側にはこういった仕組みがあるのです。

さらに詳しく知りたい方には、動物福祉の向上(アニマルウェルフェア)や、実態把握を調査して発信している団体もあります。

NPO法人アニマルライツセンター

ニワトリの飼料には危険な物が含まれている

卵の生産性を上げる為に、飼料も低コストの遺伝子組み替え飼料に頼っている農家さんがまだ多いようです。

スーパーの卵だけではなく、平飼い卵でもニワトリの飼料を公表していない場合は要注意です。

遺伝子組み換え作物やポストハーベスト(収穫後の農薬で殺菌剤、防カビ剤など)が飼料に使われている可能性があります。

また成長を促すホルモン剤なども混ぜられている場合も多いようです。

その為、飼料の安全性を公開しているものや、有機JAS、オーガニック認証を受けている物がより安心で安全だと考えられます。

ニワトリに薬剤が投与されている可能性がある

上記のような劣悪な環境下のニワトリたちは、ストレスから仲間同士を傷つけ合う事もあるので、攻撃性を封じる為にクチバシを麻酔無しで焼き切られています。

ニワトリ達は過密で不衛生な中では弱りやすい事が想定出来ますが、出来るだけ死なないように抗生剤が飼料に混ぜられていることが多いです。

また虫がわくのを抑える為に、ケージ内に散布された農薬が直接体に降り注ぐ事も珍しくありません。

スーパーで売られている安い卵はほぼこういった理由で大量生産が可能となっています。

また、値段の高い卵でも平飼いのように見せているだけで、実際はケージ飼育の場合もあります。

「地鶏」や「こだわり卵」、また放牧されているイメージ写真や絵だけでは平飼い卵ではない可能性もあります。

平飼い」「放牧」「放し飼い」などの表記がきちんとあるかの確認が必要です。

私の家では主人がアレルギーを起こしやすい体質だった事もあり、スーパーの卵や、コンビニ弁当の卵などを購入する事は数年前からやめています。

平飼い卵に切り替えた後も、鶏の飼料は公表されていてオーガニックが確認出来るか、など可能な範囲で安心安全な物を取り入れています。

抗生剤入りの飼料を避ける理由

ではなぜ、抗生剤入りの飼料を避ける必要があるのかご説明しますね。

抗生剤に対して体内で抗体が出来てしまう「薬剤耐性菌(やくざいたいせいきん)」をご存じでしょうか。

世界でも年間に何百人も亡くなる病気で、この先ガンよりも死亡者数が多くなるとも警告されています。

薬剤耐性菌(やくざいたいせいきん)とは、抗生物質(抗生剤)が効かない菌の事で、体内に多く入ると今まで抗生物質が効いていた病気でも治らなくなる可能性があります。

これは抗生物質を投与されている動物性の物を食べる事で起こりうるとも言われています。

日本ではほとんどの畜産動物にストレス下でも死なないように抗生物質が使われている為、卵に限ったことではありません。

そしてお肉や動物性の物をたくさん食べている人ほど、この薬剤耐性菌にかかりやすいという研究結果も出ています。

その為、畜産動物に使用される薬剤の規制なども出来たようですが、動物達の飼育環境が変わっていない為、それで安心出来るとは思いません。

そしてこの事は地上波TVなどのメディアではほとんど取り扱われません。

これを公表する事で、卵やお肉に危機感を持つ消費者が増えて、商品が売れなくなる為だと私は想定しています。

自分の身体や大切な人の健康の為にも、自分たちが何を食べているのかまず知る事が大切です。

最近では、卵を使った飲食店など「平飼い卵を使用しています」とか「ケージフリー宣言(バタリーケージで使用された鶏の卵を使いません)」というお店や企業も増えてきています。

日本もこの波に乗って、動物福祉の向上や、消費者の意識向上を目指したいですね。

まとめ

  • 平飼い卵を選ぶには、ニワトリの飼育環境や飼料の公開されているオーガニック卵がおすすめ。
  • 商品には「リアルオーガニック卵」「喜味の鶏子」「たいようのしあわせ卵」「オーガニックエッグ」などがある。
  • 平飼い卵のオーガニックな商品は宅配でも購入が可能。
  • おすすめの宅配には「大地を守る会」「坂ノ途中」「コープ自然派」「らでぃっしゅぼーや」「食べチョク」などがある。
  • 平飼い卵の中でも有機JAS認証やオーガニック表記が指標の一つとなる。
  • 安い卵は大量生産されていて、ニワトリの飼育環境がとても悪い。
  • 安い卵はコストの安い遺伝子組み換え作物や、農薬が使われた飼料を与えられている可能性が高い。
  • 安い卵を産むニワトリ達は劣悪な環境下でも病気にならないように、抗生物資や農薬を投与されている可能性が高い。
  • 抗生物質を与えられ続けた動物性の物を食べる事で、「薬剤耐性菌」に感染してしまう可能性がある。
  • 国産品が必ずしも安心・安全ではない。知る事で自分の身を守る事ができる。

平飼い卵、オーガニック卵は、値段も高くなかなか買えない、と思っていた方も少し見方が変わったのではないでしょうか。

またおすすめした卵と従来の卵の味を食べ比べしてみるのも良いかもしれません。

安い卵を毎日食べ続ける事よりも、平飼い卵、オーガニック卵は栄養価が高く、週に2〜3個食べるだけで十分栄養が取れるといいます。

消費を減らす事やフードロスを減らす努力も、動物や地球に優しい選択と言えるのではないでしょうか。

今回のおすすめしたような卵は、まだ全体の数%にも満たないですが、消費者の意識が変わる事で平飼い卵やオーガニックが当たり前になる時代がやってくるはずです。

まずは知る事が大事ですし、完全ではなくても出来る事から始めてみませんか。

そしてあなたのおすすめの卵を見つけてみてください。

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