子育てで大変なことは?と聞かれたら、「寝かしつけがうまくいかないこと」だという方が多いと思います。
あなたは、赤ちゃんが自力で眠れるように習慣づける「ネントレ」がうまくできていますか?
ネントレして夜は寝てくれるようになったけど、お昼寝だとすぐに起きてしまう…。
このような悩みを持っていて、ネントレをしているママさん、パパさんはたくさんいると思います。
子どものお昼寝がうまくいかないそこのあなた!
お昼寝がうまくいかない時や途中で起きてしまった時の対処法を紹介しますので、安心してください。
お昼寝でしっかり寝てくれるようになれば、家事もはかどって、自分の時間も作れます◎
正しいネントレを知って、お子さんとママパパにとって、ハッピーなお昼寝タイムになると嬉しいです♪
この記事で分かること
- ネントレでお昼寝させたいけどうまくいかない時の対処法
- ネントレにおすすめの絵本と本
- ネントレについて詳しく紹介
ネントレでお昼寝させたいけどうまくいかない時の対処法
「寝付くまでの時間が長い…。」「やっと眠ってくれたと思ったけど、すぐに目覚めてしまう…。」
このように、お昼寝がうまくいかないのは当たり前。人間は、昼に活動をして夜に寝る「昼行性」の動物なので、昼は眠りづらい時間帯なのです。
子どもも大人も、睡眠が浅くなるタイミングで起きやすくなります。
これは、自然なことですが、途中で起きてしまっても、適切に対応することで、起きても自力で眠れるようになりますよ。
ネントレでお昼寝させたいけどうまくいかない時の対処法のうち、代表的なものをいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
お昼寝がうまくいかない時の対処法
- 授乳する、おむつを変える
- 枕あり、なしを試してみる
- 薄着にする
- 決まった時間に寝かせる
- 絵本を読み聞かせる
- 音楽を流す
お昼寝がうまくいかない時の対処法について、それぞれ説明していきますね。
授乳する、おむつを変える
お昼寝で寝てくれないのは、単純にお腹が空いていたり、おしっこをして気持ち悪かったりしているのかも。
まずは、赤ちゃんが快適な環境を整えてあげましょう。
とは言っても、卒乳間近の赤ちゃんは、なるべく授乳でのネントレは避けたいですね。
授乳をしないと寝てくれなくなるのは困ります。
毎回授乳するのではなく、本当にお腹が空いているのか見定めてからあげるようにしましょう。
枕あり、なしを試してみる
まだ寝返りやずりばいが自由にできない赤ちゃんは、自分で落ち着く体勢を作ることができません。
枕がある場合とない場合、良く寝てくれるのはどちらなのか試して見るのも良いでしょう。
私自身も枕が合っていないと、寝苦しいので、親が察してあげることが大切ですよ!
薄着にする
赤ちゃんは、暑くなってきたなどの不快感があっても、姿勢を自分で変えられないので、親が気付いて、温度調節をしてあげることが大切です。
赤ちゃんは、大人が思っているよりも暑がり。
厚着させてしまうと、ぐっしょり汗をかいて、目を覚ましてしまうことがあります。
部屋の温度にもよりますが、暑いときは下着だけを着せて、おくるみやタオルなどをお腹の部分にかけて、調整すると良いでしょう。
逆に、寒すぎても起きてしまうので、少し涼しいくらいにするのがポイントです。
夏場は、足元に扇風機を当ててあげるなどの工夫をすると良いです。
同じ場所に風を送り続けると危険なので、扇風機の首を回して風を当てるようにしましょうね。
決まった時間に寝かせる
決まった時間に寝かせることで、お昼寝がルーティン化します。
すでに、ルーティン化はできているけど、寝ない日が多い…という場合は、寝かせる時間を変えてみるのも良いですね。
いつも15時に寝かせていた場合、思い切って、14時に変更してみると、すんなり寝てくれた!ということもありますよ。
どの時間帯だと良く寝てくれるのか、気付いてあげましょう。
音楽を流す
ゆったりとした曲を流すことで、ウトウトしてくれるかもしれませんよ。
一緒に聞いていると、私まで眠くなってしまいます…(笑)音楽の力ってすごいです。
絵本を読み聞かせる
寝る前に決まった絵本を読み聞かせることで、寝る時間だと認識し、ウトウトしてくれることがあります。
ただし、興奮するような絵本は避けて、次のような絵本を寝る前の絵本として読み聞かせるのが良いでしょう。
ネントレにおすすめの絵本と本
絵本を読み聞かせてネントレをする方に向けて、おすすめの絵本を紹介しますので、参考にしてみてください。
- もうねんね
- おつきさまこんばんは
- ねないこだれだ
どの絵本も名作なので、ぜひ読んでみてくださいね◎
・もうねんね
くり返しのリズムかわいい絵本で、心地よい眠りへ誘ってくれます。読みながら、親も眠たくなってくるかも?!(笑)
優しいリズムにほっこりした気持ちになります。
・おつきさまこんばんは
寝る前に読むのに、おすすめの絵本です。いろんな表情のお月さまがでてくるので、真似っこしたくなるかもしれません♪
読んでいて、あったかい気持ちになれます。私も子ども達にたくさん読んであげた、思い出の絵本です。
・ねないこだれだ
怖いけど読みたくなる、子供たちに大人気の絵本です。
私は幼少期、『ねないこだれだ』を読んでもらっていて、「おばけが怖いから早く寝なきゃ」と思っていたのを覚えています(笑)
そのほかにも、「おやすみなさいのほん」や「おやすみ、ロジャー」などネントレ向けの本はたくさんありますので、探してみてください。
また、ママさん、パパさんに読んでほしいおすすめのネントレ本もあわせて紹介します。
・マンガでよくわかる赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド
本を読みなれていない方でも、この本はマンガで解説してあるので、読みやすいと思います。
・家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド
この本は、赤ちゃんだけでなく、家族みんなが快眠できる素敵な1冊。
イラストの吹き出しを使って、注意点が書いてあるので、視覚的に見やすかったです。
・カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとおかあさんの快眠講座
ジーナ式のこの本は、意志が強い人に読んでほしいです。
「ジーナ式」とは、赤ちゃんの寝る時間や授乳などのスケジュールをコントロールし、生活リズムを習慣化させる育児メソッド。
早いうちからネントレをしておくと、後々楽になったママさん、パパさんが多いようです。
一人で起き上がったり、ハイハイして動き回ったりする時期になっても、眠気に従ってしっかり寝てくれるのは助かりますよね。
お昼寝の必要性
お昼寝をたっぷりさせることって、とても難しいです。
いっそお昼寝をさせず、夜だけたっぷり寝てもらおうか…と思ってしまいますよね。
しかし、お昼寝をさせないと、赤ちゃんがイライラしてしまい、後々ぐずって大変になることも。
睡眠は、「体内時計」と「ホメオスタシス」でコントロールされています。
日中は活動し、夜は休息するといった「体内時計」と、眠気が高まるとそれを解消する仕組みである「ホメオスタシス」。
「ホメオスタシス」は、砂時計のように眠気がたまっていくようなイメージ。
起きた時間から起きている時間に比例してどんどん眠気が高まって、最後は寝ずにはいられなくなります。
赤ちゃんは、この眠気がたまるまでにかかる時間が大人よりも短く、日中に何度も眠ります。
この眠気がたまるまでの時間を覚醒時間や活動時間と言いますよ。
それでは、赤ちゃんがお昼寝をしないとどうなるのでしょうか。
「ホメオスタシス」の作用で、眠気がたまり、体はどんどん眠ろうとします。
それにもかかわらず、眠れなくて睡眠不足になると、ストレスを感じ、負の感情が大きくなります。
そして、泣いてしまい、落ち着けず、ますます眠りづらくなってしまいますよ。
これが「寝ぐずり」の正体です!
お昼寝が足りないまま、疲れ過ぎた状態で夜の睡眠に入ると、夜中に起きやすくなったり、夜泣きがひどくなったりと悪循環です。
そうならないためにも、お昼寝は赤ちゃんにとって大切なこと。月齢に合わせて、必要なお昼寝をさせましょう。
ネントレについて詳しく紹介
ネントレとは、赤ちゃんが自力で眠れるように習慣づけるためのねんねトレーニングのことです。
ネントレは、生後6ヶ月以上が対象とされています。
睡眠中に必要なことを自分自身で行うことができれば、途中で目覚めても一人で寝付けるようになり、泣くことが少なくなりますよ。
ネントレには、ファーバーメソッドやベッドタイムフェージングなどたくさんの方法があります。
どの方法でも共通して言えることは、「これまで寝る前にしていた行動を行わず、眠りにつく経験をさせる」ということです。
それによって、寝る前にしていた行動がなくてもスムーズに寝てくれるようになりますよ。
ネントレの中では、ファーバーメソッドが最も有名です。ファーバーメソッドは、段階的消去法とも呼ばれています。
ファーバーメソッドは、睡眠の途中に赤ちゃんが目覚めて泣いてしまった時に、授乳や抱っこなしで再び眠れるようにするための訓練。
一度赤ちゃんを布団に入れたら、親が触れることはしません。
声かけを行ったり、赤ちゃんの近くで様子を見たりします。そして、赤ちゃんを一人にする時間をだんだん長くしていきます。
ネントレを通して、セルフねんねの方法を見つけてあげることで、寝返りや一人歩きなどと同じように、その行動を身体で覚えることができますよ。
ネントレに失敗する原因
ネントレに失敗している状態とは、どんな状態なのでしょうか。
ネントレし始めて5日経ったのに、「途中で何度も起きてしまう」や「寝付くまでの時間が短くならない」といった状態が失敗例として挙げられます。
逆に、成功している状態とは、「親子がしっかりと眠れて、健康である状態」だと言えるかもしれませんね。
それでは、どうしてネントレに失敗してしまうのでしょうか。
ネントレに失敗する主な原因を調べてみましたので、紹介します。
ネントレに失敗する原因
- スケジュール管理が不足している
- 室温、明るさなどの環境が整っていない
- ネントレの方法を勘違いしている
- お腹がすいた、おむつを替えてほしい、体がかゆい など
睡眠のための環境が整っていない場合は、何度も起きてしまったり、寝れなかったりとネントレに失敗してしまいます。
「子どもが眠いと感じているタイミング」と「親がお昼寝をさせたいタイミング」がズレていると、子どもが眠れないのは当たり前ですよね。
ここで言うスケジュール管理とは、眠いと感じているタイミングを察知して、ルーティン化することをさします。
そして、子どもが眠っている場所から離れるタイミングも重要。
親が離れるタイミングが早すぎると、眠気が強くなるまで泣き続けてしまいます。
親が離れるタイミングが遅すぎると、一人で寝る意識が芽生えづらくなってしまいます。
最初は難しいかもしれませんが、適切なタイミングで離れることを覚えておいてください。
お昼寝が少ないと、夜たくさん寝てくれると勘違いしがち。しかし、そんな科学的根拠はありません。
また、私たち大人でも、体がかゆかったり、眩しかったりすると目が覚めてしまいますよね。
ネントレ前に、子どもの状態をしっかり観察してあげましょう。
ネントレでお昼寝させる時に大切なこと
ネントレに失敗する原因を踏まえた上で、あなたに知ってほしい大切なことをお伝えしますね。
ネントレでお昼寝させるやり方はたくさんありますが、どのやり方にも共通して大切なことが4つあります。
ネントレでお昼寝させる時に大切なことは、次のとおりです。
- 子どもに合ったリズムを見つける(覚醒時間の把握)
- 環境を整える(暗さ・涼しさ・静かさ)
- ルーティーンをつくり、毎回繰り返す
- 親の介入を減らす
これらを守ってネントレを行うと、成功率がぐーんとアップしますので、ぜひ試してみてください。
ネントレでお昼寝中に起きたらこれをやってみて
ネントレの成果もあり、やっとの思いで、寝付いてくれたと思ったのに、途中で起きてしまった!
このように、お昼寝の途中で起きてしまったという経験はありますか?
ネントレでお昼寝中に起きたら、横向きで寝かせたり、泣いていても放っておいたり、トントンしたりしてみてください。
ネントレでお昼寝中に起きてしまっても、また寝てくれるととても助かりますよね。
赤ちゃんも、必要な睡眠を確保できて、ご機嫌になるはず。
お昼寝中に起きたらすることについて、詳しく紹介していきます。
横向きで寝かせる
夜に寝る時は、仰向けでもたくさん寝てくれるからといって、お昼寝の時も同じように仰向けにしていませんか?
お昼寝中に起きてしまった時は、仰向けではなく横向きで寝かせてみてください。
ヨガのポーズで、シムスの姿勢というのがあります。
シムスの姿勢は、体の左側を下にして、横向きに寝るポーズで、心地良く寝ることができます。
ちなみに、シムスの姿勢は、妊娠中でもリラックスして睡眠がとれると言われていますよ。
下の足を伸ばして、上の足を付け根から曲げて、下の足よりも前に出すと安定します。
これは、寝返りがうてるようになって、横向きの姿勢ができるようになってから試してみてください。
泣いていても放っておく
泣いたからといってすぐにあやしてしまうと、「泣いたら親があやしに来てくれる」と認識してしまい、一人で寝なくなってしまう場合があります。
泣いていても放っておくことで、泣き疲れて寝てくれる時がありますよ。
しかし、1歳半以降になると、発達が進んで、記憶のしくみが変わります。
寝付くまでのストーリーごと覚えるため、「泣きが弱くならない」や「寝ぐずりがひどくなる」など、寝ることへの抵抗が大きくなってしまいます。
こうなると、親子のストレスが大きくなってしまうので、「泣いていても放っておく」という方法は向かないので注意しましょう。
トントンする
一度起きたら、あやしに行くまで泣き続けてしまう子もいますよね。
その場合は、先ほど紹介した、「泣いていても放っておく」という方法は不向きかもしれません。
泣いているのを放っておくと、ギャン泣きした挙句、完全に目覚めてしまいます。
こうなってしまうと、もう一度寝かしつけるのは不可能。
しかし、起きてすぐにトントンしてあげると、もう一度寝てくれることがあります。
親がそばにいることで、安心するからだと思います。
この方法は、起きてから時間が経ってしまうと成功率が下がってしまいますよ。
起きる気配を感じ取り、すぐにお腹やおでこをトントンしてあげることが大切です。
手を握ってあげると寝てくれた!という方もいるようです。
ネントレを続けていくうちに、その子に合った方法がきっと見つかるはずですよ。
ネントレする時のお昼寝場所はリビング以外でも良い!
ネントレ本やインターネットの情報を見て、「ネントレする時のお昼寝場所はリビングが良い」と思っている方も多いかもしれません。
結論を言うと、ネントレする時のお昼寝場所は、リビング以外の部屋でも大丈夫。
それではなぜ「ネントレする時のお昼寝場所はリビングが良い」とされているのでしょうか。
「ネントレする時のお昼寝場所はリビングが良い」とされているのは、子どもの体に、寝室=夜寝る場所というルールを染み込ませるためです。
どんな場所でも、どんな状況でも寝てくれる子であれば、寝室以外でお昼寝させるのが良いでしょう。
寝室で寝かせると、何時間寝るか分からないので、あえて明るくしたリビングで寝かせた方が良い場合もあります。
しかし、薄暗いところや静かなところでないと、寝てくれないという繊細な子もいますよね。
そんな場合は、お昼寝も寝室で行うと良いでしょう。
その子に合った方法でネントレを行い、必要な睡眠が確保できるように工夫しましょう。
一人ひとりに合った方法で、しっかり眠れる状態を整えてあげることが大切。
子どもが決まった時間に寝てくれると、自分の時間ができるので、心の余裕が生まれます。
そして、必要な睡眠をとることができれば、子どももご機嫌になりますよ。
まとめ
- お昼寝がうまくいかない時の対処法は、「薄着にする」や「絵本を読み聞かせる」など
- ネントレでお昼寝中に起きたら、横向きで寝かせたり、泣いていても放っておいたり、トントンしたりする
- ネントレする時のお昼寝場所は、リビング以外の部屋でも良い
今回は、ネントレ中にお昼寝がうまくいかない時の対処法や途中で起きた時の対処法などをお伝えしました。
ネントレをうまく取り入れて、お昼寝もぐっすり寝てくれるようになると、親子の笑顔が増えますよ。
育児は、うまくいかないことの方が多いけど、あなたが少しでも楽になれることを祈っています。
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